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53歳でプログラミングを始めた理由 — 年齢の壁を越える一歩

53歳でプログラミングに挑戦 — 年齢に縛られない学び直しの記録_アイキャッチ画像
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テクノロジーとの出会いは突然に

「50代でプログラミング?無理に決まってる」
そう感じる方も多いかもしれません。
私自身、まさかこの年齢でプログラミングに触れる日が来るとは思ってもみませんでした。

私のキャリアは、保育士、事務職、そして介護・福祉の現場を経験するなど、テクノロジーとは無縁のものでした。

特に介護施設の管理者として働いていた頃は、朝から晩まで仕事に追われ、人間関係の悩みも重なり、心身のバランスを崩してしまいました。

結果的にうつ病と診断され、約2年間、仕事を離れて自宅で静養する期間を過ごしました。

一時は人と会うのも怖く、自宅からほとんど出られない時期もありました。
それでも、少しずつ自分を取り戻す過程が、今につながっています。

うつトンネルからの脱出 — デジタルスキルがくれた光

復職後は、現在の会社で総務・経理の業務を担当しています。
そんな中、51歳の終わりに大きな転機が訪れました。
勤め先のホームページを「経費削減のために自作しよう」と思い立ったのです。

この決断が、私にとってデジタルスキルとの出会いとなりました。
何かを学び、それが形になる喜びは、少しずつ心に光を灯してくれました
まさに、長く続いたうつのトンネルから抜け出すきっかけとなったのです。

ホームページ作成から始まった学びの連鎖

「まず何から始めたらいいの?」
そんな状態から、プログラミング不要でWebサイトが作れると聞いた「WordPress」で自社サイトを作るため、独学をスタートしました。
右も左もわからない中で、自社サイトを完成できたときの感動は今でも覚えています。

WordPressを始めたきっかけは、以下の記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:「WordPress?それ何?」から始まった経理・総務担当の挑戦!自社サイトを自作した実体験

社内で開発していたシステムのランディングページのデザインをお願いされ、Webデザインの設計に特化したAdobe XDにチャレンジ。
さらに、オリジナルの販促物制作の要望から、「Illustrator」「Photoshop」の操作も習得しました。
さらに、Webデザインをチームで作業・共有できる「Figma」にも手を広げ、まさに芋づる式に知識とスキルが増えていきました。

IllustratorとPhotoshopを始めた経緯については、こちらをご覧ください。
関連記事:未経験から1週間でIllustratorデビュー!イベント用タペストリーを自作した記録

予想外のプログラミング挑戦 — きっかけは社内の人手不足

正直なところ、この時点では「プログラミングを本格的にやる」という意識は全くありませんでした。
ところが、53歳のある日、社内の開発チームの人手が足りなくなり、代表からこんな言葉が。
「WordPressやIllustratorができるなら、プログラミングもできるんじゃない?」

驚きつつも、在宅勤務の時間を活かして、少しずつ独学をスタート。
不明点はチームリーダーからアドバイスをもらいながら、一つひとつ理解を積み上げていきました。
まるでパズルのピースがはまっていくような感覚があり、新たな楽しさを発見しました。

50代からでもプログラミングはできる!年齢の壁を乗り越えて

学びを進めて強く感じたのは、「年齢はハードルにならない」ということです。
記憶力や集中力の衰えを感じることはあっても、人生経験から得た問題解決力や観察眼は、大きな武器になります。

「知的好奇心」と「やってみたい気持ち」があれば、年齢に関係なく成長は可能です。
最近では、生成AIを使った文章作成やアイデア出し、Canvaを活用したデザイン作成など、活用範囲も広がっています。

生成AIとCanvaを始めた背景については、こちらの記事でご紹介しています。
関連記事:AI音痴だった私が変わった日。ChatGPTとの出会いが拓いた仕事の未来

スキルアップが繋いだ新たなご縁 — ChatGPTセミナーとDX支援

デジタルスキルを活かして、予期しない場面で人の役に立つ機会も増えてきました。
ある日、経営者の方から「生成AIの使い方を教えてほしい」と声をかけられたのです。

このご縁をきっかけに、地元企業向けにChatGPT活用セミナーを開催。
企画・資料作成・講師まで、すべて自分で担当しました。
また、AppSheetでのアプリ開発経験を活かし、他社のDX支援や人材育成の研修講師としても活動しています。

AppSheetを使い始めたきっかけについては、以下の記事をご覧ください。
関連記事:AppSheetで名刺管理アプリを作ってみた — ノーコードで業務効率化!わたしのDX推進奮闘記

誰かの課題解決に、自分の学びが貢献できる──その喜びは、何ものにも代えられません。

私らしい働き方を見つけるヒント

年齢を理由に「できない」と決めつけるのは、もったいないと感じています。
50代からの学び直しは、これまでの経験とスキルを掛け合わせ、自分らしい働き方を見つける大きなチャンスです。

DXが進む今、デジタルスキルは特別なものではなく、誰もが手にできる基礎スキルになりつつあります。
まずは「ちょっと気になる」テクノロジーに、少しずつ触れてみませんか?

【まとめ】53歳からの挑戦が教えてくれたこと

53歳でプログラミングを始めた私の経験から伝えたいのは、「年齢に縛られず、新しいことに挑戦してほしい」というメッセージです。

介護現場での激務と人間関係に悩み、うつ病と診断された時期には、「自分はもう何もできない」と思っていました。
そんな私が、ホームページ制作をきっかけにデジタルスキルと出会い、少しずつ自信を取り戻していったのです。

Webデザイン、AI活用、アプリ開発へと学びを広げる中で、「テクノロジーは、私にも使える」と実感できるようになりました。
このプロセスが、働き方を変えただけでなく、自己肯定感を取り戻す力にもなりました。

このブログ「Tech Palette」では、「難しそう」と感じている方や、かつての私のように立ち止まっている方に向けて、役立つヒントをこれからも発信していきます。

「わたしにもできるかも」──そう思えたら、それが最初の一歩です。
小さな一歩が、きっとあなたの未来を変えていきます

関連記事:スキルアップで自己肯定感アップ!女性の学びがもたらす5つの変化【初心者でもOK】

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プロフィール
Happy lnk.
"Tech Palette" を運営している "Happy Ink." です。
保育士からキャリアをスタートし、福祉現場や事務職を経て、 現在は中小企業でDX推進・システム業務を担当しています。
AIやWeb制作、ノーコードツールに出会い、 独学でスキルを学び直した経験から、「テクノロジーを、私らしく使う」ことをテーマに情報発信中。
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