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ビッグデータとは?今さら聞けない基本をわかりやすく解説!身近な活用事例も紹介

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「ビッグデータ」って言葉、難しく感じていませんか?

ニュースやインターネットで、最近よく耳にする「ビッグデータ」という言葉
「すごい技術らしいけど、専門的で難しそう…」「自分の生活とは関係なさそう」と感じていませんか?

私も「ビッグデータ」と聞くと、なんだか規模が大きすぎて、自分とは遠い世界の話のように感じていたんです。

でも、知れば知るほど、ビッグデータは私たちの暮らしのすぐそばにあって、毎日をそっと支えてくれている、とても身近な存在だということがわかってきました。

この記事では、そんな「今さら聞けない」ビッグデータの基本を、難しい言葉をなるべく使わずに、やさしく、わかりやすく解説していきます。
読み終わる頃には、「なるほど、そういうことだったんだ!」と、ビッグデータが少し身近に感じられるはずです。

そもそも「ビッグデータ」って一体何?

まず、「ビッグデータ」とは一体何なのでしょうか。
その名前から「とにかく大きいデータのこと?」とイメージしますよね。半分正解ですが、実はそれだけではないんです。

ビッグデータには、一般的に「3つのV」という特徴があると言われています。

ビッグデータの特徴「3つのV」とは?

1.Volume(量)

データの量がものすごく多い これはイメージ通りですね。
スマホやパソコン、街中のセンサーなど、世界中のあらゆる場所から、ものすごい量のデータが毎日生まれています。
その量は、私たちが普段使っているパソコンのハードディスクには到底収まりきらないほど巨大です。

2.Variety(多様性)

データの種類がさまざま ビッグデータが扱うのは、数字だけのデータではありません。
私たちがSNSに投稿する文章や写真、動画、GPSの位置情報、ネットの閲覧履歴、お店の購入履歴など、形や種類がバラバラなデータも含まれます。
まさに、色とりどりの絵の具がパレットに並んでいるようなイメージです。

3.Velocity(速度・頻度)

データが生まれるスピードが速い データが生成され、更新されるスピードが非常に速いのも特徴です。
例えば、SNSのタイムラインはリアルタイムで更新され続けますし、交通情報も刻一刻と変化しますよね。
このように、常に新しいデータがものすごい速さで増え続けている状態を指します。

ただの「大きいデータ」との違いは?

“量が多いデータ”というイメージが先行しがちですが、実はビッグデータの本質はその先にあります。
ビッグデータの最も大切なポイントは、「ただ集めるだけでなく、分析することで新しい価値や発見を生み出すこと」にあります。

昔は、技術的な問題で、たくさんのデータを集めても分析しきれませんでした。
でも今は、テクノロジーの進化によって、この巨大で雑多なデータを分析し、「人々の隠れたニーズ」「未来の予測」といった、これまでわからなかった“宝物”を見つけ出せるようになったのです。

どうやって集めてるの?ビッグデータの仕組みをのぞいてみよう

「そんなにたくさんのデータって、一体どこから集めているの?」と不思議に思いますよね。

実は、データは私たちのとても身近なところから集められています。

  • スマートフォンの利用履歴
    どんなアプリを使っているか、どのサイトを見たか
  • SNSの投稿
    「これが流行っている」「ここに行ってみたい」といった人々の興味関心
  • お店のポイントカード
    いつ、どこで、何を買ったかという購買データ
  • 交通系ICカード
    いつ、どの駅で乗り降りしたかという移動データ
  • Webサイトの閲覧履歴
    どの商品ページを長く見ていたか

もちろん、これらのデータは個人が特定できないように統計的に処理されています。
「私の名前や住所が勝手に使われている!」ということではないので、安心してくださいね。

こうして集められた多種多様なデータが、私たちの生活を便利にするさまざまなサービスに活かされているのです。

こんなところに!私たちの暮らしを支えるビッグデータの身近な活用事例

それでは、ビッグデータが具体的にどのように私たちの生活に役立っているのか、身近な活用事例を見ていきましょう。
きっと「これもそうなの!?」と驚くはずです。

活用事例①:ネットショッピングの「おすすめ機能」もビッグデータ

Amazonや楽天などのネットショップで、「この商品を買った人はこんな商品もチェックしています」といった表示を見たことはありませんか?

これは、たくさんの人の購買データをビッグデータとして分析し、「Aという商品を買った人は、Bという商品にも興味を持つ可能性が高い」というパターンを見つけ出して、あなたに「おすすめ」として表示しているのです。
このおかげで、私たちは自分では気づかなかった素敵な商品に出会うことができます。

活用事例②:天気予報が当たるのはビッグデータのおかげ

昔に比べて、天気予報がよく当たるようになったと感じませんか?

これもビッグデータのおかげです。
気象衛星からの観測データだけでなく、全国に設置された観測システム「アメダス」の降水量や気温、風といったデータ、さらには飛行機の運行データなど、さまざまな情報を組み合わせて分析することで、より精度の高い予報が可能になりました。
ゲリラ豪雨の予測なども、ビッグデータ解析の賜物なんです。

活用事例③:渋滞予測ナビの裏側にもビッグデータ

カーナビやスマートフォンの地図アプリが、なぜリアルタイムで渋滞情報を表示し、最適なルートを教えてくれるのか不思議に思ったことはありませんか?

これは、実際にその道を走っている車(のスマホやカーナビ)から送られてくる位置情報や速度データを集めて分析し、「どこがどのくらい混んでいるか」を予測しているからです。
この仕組みのおかげで、私たちは渋滞を避けてスムーズに目的地へ着けるようになりました。

活用事例④:ヒット商品を生む!マーケティングとビッグデータ

お菓子メーカーや飲料メーカーなども、ビッグデータを活用しています。
SNSでの口コミや、スーパーやコンビニの販売データを分析することで、「最近はこんな味のものが好まれている」「この年代の人は、こういうパッケージを手に取る傾向がある」といった消費者のニーズを把握します。

その分析結果をもとに新しい商品を開発することで、ヒット商品が生まれやすくなるのです。
私たちが「これ、欲しかった!」と感じる商品の裏側には、ビッグデータの活躍があるのかもしれませんね。

【まとめ】ビッグデータは、暮らしを支える“未来の宝の地図”

今回は、「ビッグデータ」について、その基本的な意味から身近な活用事例まで、わかりやすく解説してみました。

  • ビッグデータとは、膨大で多様なデータが高速で生まれ続けるもの
  • 単に集めるだけでなく、分析によって「価値」を生み出すのが本質
  • ネットショッピング、天気予報、渋滞予測、新商品の開発など、私たちの暮らしにすでに深く関わっている

ビッグデータを知ることで、テクノロジーとの距離がぐっと近づきます。
これからも「わたしらしい」かたちでテクノロジーを活用するヒントを、Tech Paletteではお届けしていきます。

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プロフィール
Happy lnk.
"Tech Palette" を運営している "Happy Ink." です。
保育士からキャリアをスタートし、福祉現場や事務職を経て、 現在は中小企業でDX推進・システム業務を担当しています。
AIやWeb制作、ノーコードツールに出会い、 独学でスキルを学び直した経験から、「テクノロジーを、私らしく使う」ことをテーマに情報発信中。
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