未経験から1週間でIllustratorデビュー!イベント用タペストリーを自作した記録

きっかけは「あなたならできるでしょ?」のひと言から
イベント出展を控えたある日、社内での打ち合わせ中。
「せっかくの機会だから、オリジナルのタペストリーを作ってみよう」という代表のひと言が、すべての始まりでした。
デザインを外注すれば費用はそれなりにかかるし、納期の問題もある。
となると自然と話は「じゃあ、社内で作れないかな?」という方向へ。
その流れの中で、WordPressで社内サイトを作ったことのある私に白羽の矢が立ち、「あなたなら、できるよね?」と軽いノリで任されることになったのです。
関連記事:「WordPress?それ何?」から始まった経理・総務担当の挑戦!自社サイトを自作した実体験
ただ、これまで私が使ったことのあるデザインツールは、Web向けのAdobe XDだけ。
印刷物のデザインは完全に未経験でした。
「えっ、Illustrator?触ったことすらないんですけど…」と内心では焦りながらも、断ることができず、プロ用ツールへの挑戦が決まりました。
未知の世界への第一歩として、まずはAdobeの7日間無料トライアルを利用し、IllustratorとPhotoshopをインストール。
限られた期間内に作業を終えなければならないという、なかなかハードな条件付きで制作がスタートしました。
頼れるものは限られていましたが、YouTubeのチュートリアル動画、クリエイターのブログ記事、図書館で借りたデザインの入門書が心強い学びの味方になってくれました。
ネットと紙の両方から情報を集め、手探りで学んでいきました。
『Illustratorしっかり入門』
出版社:技術評論社
著者:ロクナナワークショップ
この本にも助けられました。
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中でも印象的だったのが、Webで使うRGBカラーと印刷物に必要なCMYKカラーの違い。
色味の再現性や仕上がりに大きく関わる知識であることに驚かされ、「Webと印刷では考え方がまったく違うんだ」と痛感しました。
この「タペストリー問題」をきっかけに、私は本格的にAdobe Creative Cloud(Adobe CC)の世界に足を踏み入れることになったのです。
Creative Cloudコンプリートプランには1週間の無料体験もあります。
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無料トライアルで一気に実践!怒涛の7日間
IllustratorもPhotoshopも初体験。完全に手探り状態からのスタート
初めてIllustratorを立ち上げた瞬間、画面いっぱいに並ぶツールと聞き慣れない用語に圧倒されました。
どこから何を始めれば良いのかすら分からず、まずは線を引いてみることから始めることに。
Photoshopも使わざるを得ない場面があり、こちらも見よう見まねで操作しました。
解像度の調整などにも挑戦してみましたが、完成してみると、タペストリーに載せた写真がやけに粗い……。
調整したつもりが、実はできていなかったという初歩的なミスをしてしまいました。
独学で学び続けた1週間。YouTubeとブログが先生
何もわからない中での唯一の学びの手段は、YouTubeとブログの記事でした。
基本操作から入稿データ作成のルールまで、ひたすら検索・視聴・実践を繰り返しました。アウトライン化やカラーモードの切り替え、解像度の調整、トンボ(トリムマーク)の設定など、印刷に必要な基本知識を一つずつ学んでいきました。
覚えるべきことが山ほどある中、それでも「必要だからやるしかない」という状況が、自分の背中を強く押してくれました。
試行錯誤を重ねた3種のデザイン
作成したタペストリーは全部で3種類。
ブランドカラーを基調にしながら、遠くからでも目を引くシンプルで視認性の高いレイアウトを目指しました。
何度も修正と試作を繰り返し、社内からのフィードバックを反映しながらブラッシュアップ。
ようやく「これでいこう」と納得のいくものが完成し、入稿が完了した瞬間、思わず大きく息をつきました。
実際にやってみて感じたこと
「難しそう」という思い込みを超えて
最初はただただ不安だったIllustrator。
でも、実際に手を動かしてみると、少しずつ操作に慣れ、できることが増えていきました。
「自分には無理」と思っていたけれど、「やらなきゃいけない」状況に背中を押され、結果的に「なんとかなる」ことを知った経験は、今後の大きな財産になると感じました。
Adobeツールへの苦手意識が変わった瞬間
今までは「プロしか使えないもの」と思っていたAdobeのデザインツール。
でも今回、完璧に使いこなす必要はないと気づきました。
必要な範囲で使えれば、それで十分。
Adobeツールへの心理的なハードルが、ぐっと下がったのを感じました。
私にとっての「デザイン」とは
想いを「形」にすることの難しさと面白さ
「どうやって伝えたいことをデザインに落とし込むか」。
タペストリー制作を通して、デザインとは単なる飾りではなく、想いを伝えるための手段だと実感しました。
ツールは目的があってこそ活きる
Illustratorも、Photoshopも、そしてXDも。
どんなツールも、「何を作りたいか」という明確な目的があってこそ、効果的に使えるのだと思います。
ツールに振り回されるのではなく、目的に沿って使いこなす。
その姿勢の大切さを学びました。
このIllustratorでの挑戦をきっかけに、私はFigmaやCanva、Procreateなど、さまざまなデザインツールにも挑戦するようになりました。
気づけば、それらを活かした副業にもつながり、「デザイン」は仕事の幅を広げてくれる大きな武器になっています。
【まとめ】「できた!」という体験が自信になる
Illustratorを使って自作タペストリーを作る──そんなミッションに挑んだこの1週間は、私にとって間違いなく大きな転機となりました。
決して楽な道ではなかったけれど、XDしか使ったことがなかった私が、試行錯誤を重ねてデザインを完成させたという事実は、何よりも大きな自信になりました。
「私には無理」と思い込んでいたプロ向けのツール。
でも、実際にやってみると「意外とできた」という発見がありました。
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