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RPAとは?初心者でもわかる、業務をロボットが自動化するしくみと事例

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「RPA(アールピーエー)」という言葉を聞いたことはあっても、「実際にはどういうものか分からない」と感じる方は多いのではないでしょうか。

近年、働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)が進むなかで、注目を集めているのがこの「RPA」です。

本記事では、「ロボットによる業務自動化」とは何か?
どんな仕事に役立つのか?
どんなツールがあるのか?
といった基本的な内容を、初心者にもやさしく丁寧に解説します。

RPAってなに?─「ロボットによる業務自動化」の基本を解説

RPAとは何の略?ロボットといっても形はない

RPAとは「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略で、日本語では「ロボットによる業務自動化」と訳されます。

ただし、ここでいう「ロボット」は、工場のアーム型マシンのような物理的な機械ではありません。
実際には、パソコンやクラウド上で動作するソフトウェア型の仮想ロボットで、私たちが日常的に行っている繰り返し作業を自動で処理してくれるものです。

たとえば、Excelへのデータ入力やコピー&ペースト、ファイル名の変更やメール送信といった「定型業務」を人の代わりにミスなく実行してくれます。

参考:NTTデータによるRPA解説記事
https://winactor.com/column/

関連記事:DXとは?意味から事例まで「私の言葉」でやさしく解説

なぜ今、RPAが注目されているのか

少子高齢化が進む日本社会では、深刻な人手不足が課題となっています。
さらに、テレワークの普及や業務の非接触化が進んだことで、「自動化による効率化」は企業だけでなく個人にも求められるテーマになっています。

このような背景の中で、手間がかかりがちな業務をRPAで自動化し、人的リソースを本来の業務に振り分けることが注目されています。
RPAは、現代の業務課題に応える実用的なテクノロジーと言えるでしょう。

経済産業省「DX」のサイト
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/dx/dx.html

「AI」や「マクロ」とどう違うの?

「RPAってAIとどう違うの? Excelマクロと何が違うの?」という声はよく聞かれます。
実は、それぞれには得意な領域があり、次のように使い分けられます。

技術得意なこと限界
ExcelマクロExcel内の操作の自動化他アプリとの連携が難しい
AI(人工知能)データの分析・予測・判断明確なルールの作業には不向き
RPAルールに沿った定型作業の自動化学習や判断はできない

RPAは、判断を伴わない作業(たとえば「このデータを転記する」など)を正確かつスピーディに実行するのが得意です。

RPAが活躍する場面とは?─私たちの仕事の中でできること

RPAが得意な作業の例(定型業務、データ入力、転記など)

RPAは、以下のような繰り返しの作業にとても向いています。

  • Excelやスプレッドシートへのデータ入力・コピー&ペースト
  • 会計システムへの仕訳入力
  • 毎月の請求書や見積書の作成
  • 定期的なメール送信+ファイル添付
  • Webサイトからの情報収集(スクレイピング)

これらの業務は手作業だとミスが起こりやすく、時間もかかります。
RPAを使えば、正確かつ高速に処理が可能です。

さまざまな分野で活用されるRPA

RPAは、特定の業種に限らず、さまざまな分野で活用されています。

  • 経理・総務:勤怠管理、経費精算、帳票出力など
  • 人事・採用:応募情報の管理、面接日程の調整通知
  • 営業・マーケティング:見込み顧客データの更新、レポート自動作成
  • 医療・介護:予約情報の取り込み、保険請求データ整理

日々の業務で繰り返し発生する「面倒だけど欠かせない作業」に、RPAはぴったりです。

個人でも使える?RPAツールの種類と特徴

最近では、プログラミング不要で使える「ノーコード対応」のRPAツールが増え、個人や中小企業でも気軽に始められるようになっています。
以下は初心者に人気のRPAツールです。

RPA導入で変わる働き方─メリットと課題

業務効率化のメリット

RPAの導入によって得られる代表的なメリットは以下の通りです。

  • 作業スピードの大幅アップ
  • ヒューマンエラーの削減
  • 属人化の解消による業務の標準化
  • 残業時間の削減と働き方の柔軟化

ルーティン業務をRPAに任せることで、「人にしかできない仕事」に集中できるようになります。

人の仕事がなくなる?という不安

「RPAで仕事が奪われるのでは?」という不安もあるかもしれません。
しかし実際には、RPAが代替するのは「人がやらなくてもよい業務」です。
人間にしかできない、創造的な仕事・対話・判断力が求められる場面こそ、これからもっと大切になります。

導入時の注意点やハードル

RPAは便利な一方で、導入にはいくつか注意すべきポイントもあります。

  • 業務フローを整理・可視化する必要がある
  • ツールの設定やメンテナンスが必要
  • 関係部署との連携や調整が重要

そのため、まずは「1つの小さな作業」から始めて、徐々に範囲を広げる「スモールスタート」が推奨されています。

【まとめ】RPAで働き方を変える第一歩に

まずは知ること・試すことから始めよう

RPAは、専門知識がなくても始められるテクノロジーです。
まずは「RPAで何ができるのか?」を知り、無料のツールで体験してみることが第一歩です。
「面倒だけど欠かせない作業」から自由になることで、気持ちにも余裕が生まれます。

未来の働き方とRPAの可能性

今後、RPAはAIやクラウドと連携し、より高度な自動化が可能になります。
単なるツールではなく、「わたしらしい働き方を支えてくれるパートナー」として、RPAがこれからの働き方に広がっていくはずです。

「RPA」をもっと深く学べるおすすめの2冊

「RPAってなんとなくは分かったけど、もっと具体的に知りたい」
「実際に導入する前に、信頼できる情報で準備しておきたい」
そんな方におすすめの本を2冊ご紹介します。

いずれも初心者にやさしく、現場目線で丁寧に書かれた内容なので、これからRPAを活用したいと考えている方の学びにぴったりです。

RPAの全体像を知りたい方へ

『いちばんやさしいRPAの教本 人気講師が教える現場のための業務自動化ノウハウ』
出版社:インプレス
著者:進藤 圭

いちばんやさしいRPAの教本_表紙

おすすめポイント:

  • 現場の失敗事例・成功事例が豊富でリアリティがある
  • 専門知識なしで読めるノンテクニカルな構成
  • 初期導入の流れや「社内にどう広げるか」までしっかりフォロー

“RPAしくじり先生”として知られる著者が、導入現場でのリアルな経験をもとに、初心者がつまずきやすいポイントをやさしく丁寧に解説した教本です。
技術に自信がなくても、これを読めば「まず一歩を踏み出せそう」と思えるはずです。

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RPA導入・運用のノウハウを知りたいなら…

『定型業務を効率化〜実践RPAガイドブック』
出版社:翔泳社
著者:鈴木 丈晴

定型業務を効率化~実践RPAガイドブック_表紙

おすすめポイント:

  • RPA導入の全体像がわかる「7つのステップ」構成で学びやすい
  • 業務効率化のための具体的な適用パターンが豊富
  • 導入から運用・改善まで、企業での実践にすぐ使える内容

現場でRPAを活用していくうえで必要な知識や実践的なステップが、プロジェクトの進め方の視点から体系的にまとめられた1冊です。
単なるツール紹介ではなく、実際の業務改善に落とし込む方法までしっかりと解説されています。

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「知っている」から「活かせる」へ。

ツールだけでなく、背景や導入のプロセスを理解しておくことで、RPAはより大きな効果を発揮します。
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

プロフィール
Happy lnk.
"Tech Palette" を運営している "Happy Ink." です。
保育士からキャリアをスタートし、福祉現場や事務職を経て、 現在は中小企業でDX推進・システム業務を担当しています。
AIやWeb制作、ノーコードツールに出会い、 独学でスキルを学び直した経験から、「テクノロジーを、私らしく使う」ことをテーマに情報発信中。
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