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AIに書かせる?AIと書く?私が“わたしらしく”ライターであるために大切にしていること

AIライティング副業で私らしさを活かす5つの方法_アイキャッチ画像
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もくじ
  1. AIライティング副業が広がる今、私たちはどう向き合うか
  2. クラウドソーシングで見えた、ライターの評価のされ方
  3. “AIと共に書く”ための私のスタンス
  4. “続けられるライター”であるために必要な選択眼
  5. AIを「表現の道具」として使うという考え方
  6. AIライティングに迷うあなたへ伝えたいこと
  7. 【まとめ】“わたしらしいAIライティング”のために

AIライティング副業が広がる今、私たちはどう向き合うか

近年、AI技術の目覚ましい進化は、私たちの働き方に大きな変革をもたらしています。
特にライティング業界では、AIライティングという新たな潮流が生まれ、副業として参入する人も急増しています。
しかし、その一方で、「本当にこれは“私の言葉”なのだろうか?」という疑問や、ライターとしての価値を見失う不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、AIライティングが広がる現代において、私自身が「わたしらしく」ライターであるために大切にしていること、そしてAIを単なるツールとしてではなく、表現の“相棒”として活用するための具体的な視点と実践方法について深掘りしていきます。

始めやすさの裏にある“低単価”の現実

昨今、「ChatGPTで簡単作業OK」「AIに文章作成を任せるだけ」といった謳い文句の案件がクラウドソーシングサイトなどで目立つようになりました。
これにより、ライティング未経験者でも気軽に始められる副業として、AIライティングが注目を集めています。
参入障壁が低いことは、新たな才能を発掘する機会にもなり得ますが、その反面、多くの案件が低単価であるという現実も存在します。

プロンプト(指示文)に沿ってAIが生成した文章をそのまま使用したり、ごく簡単な修正を加えるだけで済む案件も少なくありません。
このような状況は、書き手自身の創意工夫や、独自の視点を盛り込む余地が少ないことを意味します。

「これは私の言葉?」という違和感と葛藤

AIにプロンプトを与えて文章を生成するだけの作業は、果たして「ライティング」と呼べるのでしょうか。
私自身、この問いに対する答えを常に探し求めています。
単にAIの出力をコピペするだけでは、そこには書き手の経験、知識、そして何よりも個性が反映されにくいと感じています。

ライターとして私が何よりも大切にしているのは、自分が生み出した文章が「これは間違いなく、私の言葉だ」と胸を張って言えるものであることです。
読者に伝えたい想いや、私自身の視点、感情が込められた文章こそが、真の「ライティング」だと信じています。

クラウドソーシングで見えた、ライターの評価のされ方

テスト記事だけで終わってしまう理由

「初心者歓迎」「継続依頼あり」といった魅力的な文言が並ぶクラウドソーシングの案件。
しかし、実際に応募してみると、テスト記事だけで依頼が終了してしまうケースが非常に多いのが現状です。
これは、応募者の中から安価に大量の記事を集めることを目的としている場合もあり、ライター側からすれば、時間と労力を費やしたにもかかわらず、その努力が報われないという残念な結果に終わってしまうことがあります。

個性や視点が評価されにくい構造的問題

プロンプトに忠実に従い、AIが生成した文章を整えるだけの案件では、ライターとしての個性や表現力がクライアントに伝わりにくいという課題があります。
自分の言葉で試行錯誤し、読者の心に響く表現を追求する過程が評価されにくいため、手応えを感じにくく、結果としてライターとしての自信やスキルが育ちにくいという悪循環に陥る可能性も考えられます。

このような環境では、「もっと自分らしい文章を書きたい」「読者に本当に役立つ情報を提供したい」というライター本来の意欲が削がれてしまうこともあります。

“AIと共に書く”ための私のスタンス

私は、AIを単に「文章を生成するツール」として捉えるのではなく、「共に創造するパートナー」として活用することを目指しています。

プロンプト設計に、自分の経験と意図を込める

AIに的確な文章を生成させるためには、プロンプトの設計が非常に重要です。
私は、単なるキーワードの羅列ではなく、「誰に何を伝えたいのか」「その背景にはどのような状況があるのか」といった、読者や伝えたいメッセージの「核」となる部分まで深く掘り下げてプロンプトを設計します。

例えば、私が過去に保育や介護の現場で得た実体験を反映させることで、一般的な情報だけでなく、より実践的で共感を呼ぶ視点を文章に盛り込むよう工夫しています。
これにより、AIが生成する文章にも、私自身の経験や価値観が間接的に反映されるのです。

AIの出力を“私の文章”に仕上げていく過程

AIが生成した文章は、そのまま公開することはしません。
それはあくまで「たたき台」として受け止め、そこからさらに自分の言葉で肉付けしていく工程を大切にしています。
読者がより理解しやすいように、具体的な例え話を加えたり、表現をより分かりやすく練り直したり、時には語り口そのものを調整したりします。

この「書き直し、磨き上げる」という作業こそが、AIが生成した文章を「私の文章」に変えるための不可欠なプロセスだと考えています。
この段階で、私の個性や表現へのこだわりが最大限に発揮されます。

“続けられるライター”であるために必要な選択眼

ライティングを仕事として長く続けるためには、単に「数をこなす」だけでなく、「消耗しない働き方」を選ぶ視点が非常に重要です。

消耗しないための視点を持つ

テーマも構成も全て指定されているような低単価の案件ばかりをこなしていると、まるでベルトコンベアに乗せられているかのように感じ、精神的に疲弊してしまいます。
努力に見合う評価が得られにくい状況では、モチベーションを維持することも困難になりかねません。

書くことを心から楽しみ、質の高い文章を提供し続けるためには、自分自身が無理なく、そして情熱を持って取り組める案件を選ぶことが不可欠です。

案件選びで意識している4つのポイント

私が案件を選ぶ際に特に意識しているのは、以下の4つのポイントです。

1.クライアントの実績や評価を確認する

過去の継続発注の実績や、他のライターからの丁寧なフィードバックの有無を重視します。
これは、クライアントとの良好な関係性を築き、長期的な仕事に繋がる可能性を探るためです。

2.自分の経験が活かせるテーマを選ぶ

一から調べて書くテーマよりも、自身の専門知識や実体験を活かして書けるテーマを選びます。
これにより、文章の質が高まるだけでなく、書くことへのモチベーションも維持しやすくなります。
「自分だからこそ書けること」を見つけることが、差別化につながると感じています。

3.構成や提案の自由度がある案件を選ぶ

単なる作業として文章を作成するのではなく、アイデアや表現の自由度がある案件を探します。
自分の提案が採用されたり、独自の視点を取り入れられる仕事は、ライターとしてのやりがいを感じさせてくれます。

4.報酬が時間に見合っているかを見極める

短期的な利益だけでなく、長期的に無理なく継続できるかという視点で報酬を評価します。
低単価案件に時間を費やしすぎることで、本当に価値のある案件に取り組む時間が失われてしまうことを避けるためです。

AIを「表現の道具」として使うという考え方

“効率”よりも“想いを伝えること”を大切にする

AIの登場により、文章作成の効率は飛躍的に向上しました。
しかし、私は「書くことの本質は、書き手の想いを読者に届けることにある」と信じています。
効率だけを追求するのではなく、いかに自分の表現を、そしてその奥にある想いを読者に届けるかを常に大切にしています。

共創のために続けている3つの習慣

AIを単なる効率化ツールとしてではなく、私の表現を豊かにする「共創のパートナー」として活用するために、以下の3つの習慣を意識しています。

1.プロンプトは“設計図”として伝える

AIに「こんな文章が欲しい」と漠然と伝えるのではなく、「誰に、何を、どのように伝えたいのか」という明確な意図を、まるで建築の設計図を描くかのように具体的に伝えます。
届けたい読者の姿や、文章を通じて呼び起こしたい感情までイメージしながらプロンプトを練り上げることで、AIの出力もより意図に沿ったものになります。

2.AIの出力は“素材”として使う

AIが生成した文章は、そのまま完成品として使うのではなく、あくまで料理の「素材」として捉えます。
その素材をどのように調理し、どのように盛り付ければ、最も美味しく(=読者に伝わりやすく)なるかを考え、自分らしい表現に磨き上げていきます。

3.「これは私の言葉か?」と問い直す

文章を書き終えた後には、必ず「これは、本当に私の言葉なのか?
「私らしさがこの文章に込められているか?」と自問自答する時間を設けます。
この問いかけを繰り返すことで、AIとの共創の過程で、自分らしさが薄れていないかを常に確認し、調整することができます。

AIライティングに迷うあなたへ伝えたいこと

AIライティングに興味があっても、実際に試してみると「何か違う」と感じたり、漠然とした不安を抱えたりすることもあるかもしれません。
でも、焦る必要は全くありません。
そして、AIに全てを任せきる必要もありません。

AIは、あくまであなたの表現を支える頼もしい道具です。
あなたの経験や価値観、そしてあなた自身の声を代弁することはできません。
真に読者の心に響く文章は、やはり書き手自身の内面から生まれるものです。

ぜひ、AIを上手に活用しながら、あなた自身の声や想いを文章に込め、あなたらしいスタイルを見つけていってください。
「自分らしく、自分の声で届ける文章」
これこそが、これからの時代における「わたしらしい働き方」の一つになっていくはずです。
AIの進化と共に、私たちライターもまた、新たな表現の可能性を追求していけるのだと信じています。

【まとめ】“わたしらしいAIライティング”のために

AIライティングが日常的になる今、私が「わたしらしく」ライターであり続けるために大切にしている5つの軸を改めてご紹介します。
これらの軸は、AIを単なる効率化ツールとしてではなく、自己表現の強力な味方として活用するための指針となるでしょう。

私の“AIライティング”5つの軸

1.プロンプトは、自分の声で設計する

ただ指示を出すのではなく、「何を、誰に、どう伝えたいか」を自分の言葉で丁寧に組み立て、AIに明確な意図を伝えます。
これは、文章の「骨組み」に自分らしさを込める第一歩です。

2.AIの出力は、素材として受け取る

AIが生成した文章は、完成品ではなく「たたき台」です。
そこから、自分自身の感性や言葉遣いを加えて、唯一無二の表現へと磨き上げていきます。

3.読者に寄り添い、わかりやすく伝える

専門用語を避け、誰もが理解できるやさしい語り口を意識します。
読者の立場に立って、本当に伝えたいことが伝わるかを常に自問自答することが重要です。

4.自分の経験や強みを活かせる案件を選ぶ

自分の中に確かな知識や経験があるテーマを選ぶことで、文章に深みと説得力が生まれます。
共感を呼び、読者の行動を促す文章は、書き手自身の「生きた言葉」から生まれるものです。

5.副業は“私らしさ”が出せるテーマに絞る

自分が情熱を注げ、かつ自分の価値が最大限に活かせる領域に集中することで、単なる作業ではなく「創造的な仕事」としてライティングを継続できます。


これからの時代は、AIを活用できることはもちろん重要ですが、それ以上に「自分の言葉で、自分の想いを伝えられる人」が真に求められる存在となるでしょう。

私はこれからも、AIと共に、そしてAIを頼もしい相棒として、「私にしか書けない言葉」を世の中に届けていきたいと考えています。
あなたの「わたしらしいAIライティング」の形は、どのようなものでしょうか?

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プロフィール
Happy lnk.
"Tech Palette" を運営している "Happy Ink." です。
保育士からキャリアをスタートし、福祉現場や事務職を経て、 現在は中小企業でDX推進・システム業務を担当しています。
AIやWeb制作、ノーコードツールに出会い、 独学でスキルを学び直した経験から、「テクノロジーを、私らしく使う」ことをテーマに情報発信中。
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