【デザイン未経験から】IllustratorとPhotoshopで実現する「私らしい」クリエイティブ術

テクノロジーで「わたしらしい」働き方を彩る
「デザインなんて私には無理」
──そう思っていた私が、今ではIllustratorやPhotoshopを使ってグラフィック制作を行い、本業でもデザイン案件を手がけるまでになりました。
もともと保育士からキャリアをスタートし、テクノロジーとは無縁の世界にいた私が、なぜデザインの世界に飛び込み、どのようにスキルを身につけていったのか。
今回は、私の実体験に基づいた「デザインスキル向上術」を、お話ししたいと思います。
「自分に合った色を選ぶように、テクノロジーも“わたしらしく”」
このTech Paletteのコンセプトのように、テクノロジーを味方につけて、あなたらしい働き方や学び方を見つけるヒントが、この記事で見つかればうれしいです。
デザイン未経験だった私が、「Illustrator」と「Photoshop」に出会うまで
私のキャリアは、子どもの心と向き合う保育士から始まりました。
結婚・二児出産を経て一度家庭に入り、下の子が就学を機に保育士に復職。
その後、家庭の事情で事務職へ転職し、ここでPCスキルを本格的に習得。
Excelマクロを駆使して業務効率化を図るなど、今でいうDXにも近い取り組みを経験しました。
再び保育士として復職した時期もありましたが、父の介護などを経て介護・福祉の現場も経験し、介護福祉士も取得。
そして現在は、小さな企業でDX推進やシステム関連業務を担当しています。
一見すると、デザインとは全く関係のない道のりかもしれません。
しかし、私の根底には「もっと効率よく働きたい」「新しいことを学びたい」という強い想いが常にありました。
事務職の頃からパソコン作業は好きだったものの、テクノロジーの世界は「難しそう」「自分には関係ない」と感じていたのです。
それでも、WordPress、Canva、ChatGPT、Google Workspaceなど、様々なツールに出会う中で、少しずつ私の働き方や生き方は変わっていきました。
特に、自分の手でWebサイトを作れたこと、業務がスムーズになったこと、そしてAIやデザインとの出会いは、「テクノロジーは、わたしにも使える」という自信につながりました。
その詳細は、こちらの記事でご紹介しています!
▶「WordPress?それ何?」から始まった経理・総務担当の挑戦!自社サイトを自作した実体験
「Illustrator」が開いたデザインの扉
Web制作から始まったデザインへの興味
私がデザインに興味を持った最初のきっかけは、自社のホームページ作成でした。
Webサイトを「私らしい」デザインにしたいという想いから、WordPressをカスタマイズするために、HTML/CSS/JavaScriptを学び始めました。
はじめは難解なコードに苦戦しましたが、「ここを変えると、こう見える」という感覚が少しずつ面白くなってきたのです。
「もっと自由に、もっと自分らしく」表現したいという気持ちが、次第に「デザイン」にも目を向けるきっかけになりました。
タペストリー制作が転機に
そんな折、自社でイベントに出展することが決まり、「オリジナルのタペストリーを作ろう」という話が持ち上がりました。
そこで初めて使うことになったのが、「Illustrator」でした。
「プロが使う専門ツール」という印象が強く、最初は尻込みしましたが、「やるしかない!」という状況が逆に背中を押してくれました。
使い方を調べながら、何度もやり直してようやく完成させたタペストリー。
それを見た社内の人たちが「すごくいいね!」と喜んでくれた瞬間、「私にも作れるんだ」という確かな手応えを感じたのです。
この時の体験は、こちらの記事で詳しく書いています!
▶未経験から1週間でIllustratorデビュー!イベント用タペストリーを自作した記録
オンライン学習で基礎を固めた方法
アドバンスクールオンラインを選んだ理由
タペストリー制作をきっかけに、もっときちんとIllustratorを学びたいと思うようになりました。ですが、Adobe CCは正直お財布にやさしいとは言えません。
そんな中で出会ったのが、「Adobe CCコンプリートプラン」が学割価格で提供されるオンライン講座、アドバンスクールオンラインでした。
動画教材で体系的に学べて、IllustratorとPhotoshop両方の講座がセットになっているのも魅力でした。
▶【アドバンスクールオンライン・AdobeCC付き】
詳細はこちらの公式サイトをご覧ください。
https://advan-online.jp/
関連記事:副業で収入アップ!初心者の私が実際に使って良かったオンライン講座3選
自分のペースで学ぶ工夫
この講座では、Illustratorの基本操作から始まり、レイヤー構造、パスの扱い方、色の設定など、まさに基礎の基礎からじっくりと学ぶことができました。
動画で何度でも繰り返し見直せるので、理解が浅い部分もゆっくり消化できます。
また、学んだ内容をそのまま模写して自分でも制作してみたり、自社の資料を作り直してみるなど、アウトプットを意識した学び方を大切にしました。
クラウドソーシングで実践し、自信に変える
初めてのコンペと失敗体験
学んだことを「自分のものにする」には、やはり“実践”が必要だと感じました。
そこで挑戦したのが、クラウドソーシングです。
最初はバナーや名刺など、比較的シンプルなコンペからスタートしました。
当然ながら、最初は不採用の連続。
「全然ダメだな」と落ち込むことも多かったです。
でも、そのたびに「なぜ通らなかったのか」「他の人の提案はどう違うのか」を研究し、改善を重ねていきました。
ロゴ採用の成功体験と気づき
1か月くらい経ったある日、初めて参加したロゴコンペで、なんと5万円の採用をいただきました。
「本当に選ばれたんだ…」という驚きと喜びは、今でも忘れられません。
その後も、名刺デザインの採用が続き、少しずつ「仕事として通用するかもしれない」という自信が芽生えてきました。
ただ技術を学ぶだけでなく、「人に届ける」「クライアントの意図をくむ」ことを意識できるようになったのは、この実践経験のおかげです。
「Photoshop」の必要性と使い分けの工夫
ツールの特性と役割分担
Illustratorである程度作業できるようになると、今度は「写真の加工や補正も必要だな」と感じる場面が出てきました。
特にWebサイトやSNSで使うビジュアルでは、Photoshopの出番が圧倒的に多い。
画像の明るさ調整、不要物の削除、合成──これらはIllustratorでは難しく、Photoshopの得意分野です。
表現力の幅が広がった実感
Illustratorは“構成や線のデザイン”、Photoshopは“写真やビジュアル素材の仕上げ”という役割で使い分けることで、より表現に幅が生まれ、完成度も上がりました。
プロから学ぶ「アドビ クリエイティブカレッジ」
Adobe CCユーザー限定の無料講座
Adobe CCの利用が習慣化した頃、知ったのが「アドビ クリエイティブカレッジ」です。
Adobe公式が提供している無料のオンライン講座で、Illustrator・Photoshopだけでなく、Premiere Proも学べます。
デザイン思考と効率化を体感
この講座のすごいところは、「操作を教える」だけではなく、「デザインの考え方」「仕事としての進め方」まで学べる点です。
例えば、配色の意図や、レイアウトにおける視線の流れ、余白の意味など。
独学では曖昧になりがちな“思考の部分”を補ってくれる講座でした。
Premiere Proで広がる表現の幅
動画編集スキルへの挑戦
デザインの次に興味を持ったのが、動画編集でした。
YouTubeやSNSの動画需要が高まるなか、自分でも情報発信ができたらと考え、Premiere Proを学び始めました。
SNSやWebでの活用が可能に
テロップを入れたり、BGMを入れたりと、最初は戸惑いましたが、ひとつひとつの操作を覚えていくうちに、伝える手段が広がっていく実感がありました。
今では、Webサイトやプレゼン資料に合わせて、自作の動画コンテンツも作れるようになりました。
▶【アドビ クリエイティブカレッジ】
詳細はこちらの公式サイトをご覧ください。
https://www.adobe.com/jp/events/creativecloud/creativecollege.html
「Premiere Pro」で広がるクリエイティブの幅
IllustratorとPhotoshopである程度のスキルが身についた後、Premiere Proの学習にも挑戦しました。
動画コンテンツの需要が高まる中で、デザインスキルと動画編集スキルを掛け合わせることで、さらに提供できる価値が高まると考えたからです。
動画編集の基礎から、エフェクトの使い方、テロップの入れ方などを学ぶことで、WebサイトやSNSで活用できる動画コンテンツも自分で作成できるようになり、クリエイティブの幅が大きく広がりました。
本業にも活かす「私らしい」デザイン力
DX推進に活きるクリエイティブ視点
現在は、中小企業のDX推進やシステム管理を担当していますが、デザインスキルが業務にも大きなプラスになっています。
ChatGPTで生成した文章をベースにCanvaでビジュアルを作成したり、AppSheetで業務アプリを開発したり。
技術とデザインが融合することで、より伝わるDX支援ができるようになりました。
過去の経験がデザインに生きる
保育・事務・福祉の仕事で身につけた「相手の気持ちを汲む」「わかりやすく伝える」という視点は、デザインにも通じています。
多様なキャリアが、“私らしい”クリエイティブの土台になっていると感じます。
【まとめ】テクノロジーを味方に、自分らしい未来を彩ろう
私が未経験からデザインを学び、実務に活かせるようになったのは、以下のステップを積み重ねたからです。
- Illustratorとの出会い
- オンライン講座で基礎習得
- クラウドソーシングで実践
- プロの講座で専門知識を学ぶ
- 実務で活かし“自分らしさ”を表現する
テクノロジーやデザインは、決して特別な人のものではありません。
自分のペースで、一歩ずつ進めば、誰でも「わたしにもできた」と実感できるはず。
この体験が、あなたの背中をそっと押すきっかけになりますように。